何を大切に勉強してきたのか?
2017/03/10
今年も受験が終わろうとしています。
新高校1年生も4月からは新しい環境で再スタートになります。
その再スタートに当たって、
「ちょっと新しい環境に慣れてから頑張るか」
と、しばらくの間、休憩に入る生徒が多く見受けられます。
「なぜ?大切なスタート時に休憩するのだろう?」
と毎年、不思議に思っていましたが、『嫌われる勇気』を読み返しているとき、
「これが答えかも」
と思った1文がありました。それは、
「決して遠い将来の、受験のために今日があるのではありません」
というものです。
つまり、休憩に入る多くの生徒諸君は、受験に合格するという結果だけを意識して勉強してきたため、勉強が単なる手段となり、合格という結果さえ手にすることができるならば、その過程はどうでも良いと考えているのです。
ですから、一つ受験が終われば、次の受験はまだまだ遠い未来の話となり、いま、勉強を頑張る理由がなくなってしまうのです。
このような考え方を身につけると、人生においても同じように考えてしまい、遠い将来に目標を設定して、
「いまはその準備期間だ」、
「ほんとうはしたいけれど、やるべきときがきたらやろう」
と、人生を先延ばしにする生き方を選択してしまい、人生を味気ないものにしてしまうことになりかねません。
このようなタイプの人は、今を生きていないからです。
生徒の皆さん、前回「今、楽しいですか?」と尋ねました。
折角、青春の大切な一時期を勉強に使うのであれば、手段としての勉強ではなく、「いま、ここを生ききるための勉強」に変えていきましょう。
変えるか、変えないかを決めるのは、昨日の自分でも明日の自分でもなく、いまここにいる自分なのです。
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学習支援塾「羅針盤」
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