良心と感謝
2024/03/21
教師にとって大切なものの一つに「良心」があります。
この場合の「良心」とは道徳的な事柄を指すのではなく、
「何事においてもまず第1に生徒のことを考える」という心構えのことです。
教師の都合で指導するのではなく、
生徒のためを思って行動することこそ「良心」ある教師の姿なのです。
では生徒にとって大切なものの一つは何でしょうか?
それは「感謝」です。
この場合の「感謝」とは「受け入れる」ということです。
周りの人々の言葉に素直に耳を傾け、
実行することが大切なのです。
自分本位な生徒は他者への「感謝」に欠けていますので、
「ありがたい」と受け入れることができません。
実に残念なことです。
とは言っても何でも受け入れれば良いというわけではありません。
注意すべき点はあるのです。
それは周囲の人々の意見(言葉)「が誰のため」のものなのか、
慎重に読み取る必要があるということです。
人は一見、他者のためを装いながら
実は自分の利益のことを優先している場合が少なくありません。
「あなたのために言っているのですよ」
と言いながら裏では自分のことを考えているのです。
例えば明らかに学力不足、努力不足の高校生に対して
共通テスト後でも「あきらめるな」と無謀な受験を奨める場合があります。
落ちると明らかに分かっていながら、なぜ勧めるのか?
それは万が一合格すれば自分の手柄になり、
もし不合格になったとしても
浪人して翌年にレベルの高い大学に合格すれば
それが高校の実績につながることをねっらているからです。
自分の考えに沿う他者の意見は
実に耳障りが良く、
「自分のことをわかってくれている」
とうれしく思ってしまうもの7です。
そしてただ失敗していくのです。
生徒の皆さんは
本当に自分のためを思い助言をしてくれる言葉は
どんなに耳に痛くても素直に聞き入れるべきです。
その助言ができる教師こそ「良心」のある教師なのです。