テスト後の対応
2019/06/28
中学校では期末テストが返却され、
その点数に一喜一憂しているところでしょう。
そんな中、思うような点数を取っていない我が子に、
どのように対応されているでしょうか?
「何をしてたの?」
「あれほどちゃんとしなさいと言ったでしょ!」
と責めてはいませんか?
特に中3の場合は、
受験まで時間が無いと焦り、
あれほど期待していたのに裏切られた気持ちを抱くのも、
心情としてはわかりますが、
そのマイナスな感情を子どもにぶつけて、
一体何を望むのでしょうか?
挙句の果てに、
「もう何度言ってもわからないなら、勉強なんかしなくてもいい」
「塾なんかやめてしまいなさい」
「自分の好きなようにすればいいでしょ」
と言ってしまっていませんか?
たとえ本心は子どもの反発心に期待して、
「自分が悪かった。今から心を入れ替えて頑張る」
と言って欲しいのかもしれませんが、
売り言葉に買い言葉。
「そんなに言うならやめる」
と、実に残念な方向へ進んでしまうことも多いのです。
そして、親は慌てるのです。
子どもは親に責めたてられた場合、
悲しそうな落ち込んだ演技(自分はもうダメだ)をしますが、
頑張ることが苦手な子どもの心の奥底では、
「ラッキー」
と感じているのです。
ただでさえやりたくもない勉強。
これで母親のお墨付きが得られ、
堂々と勉強をしなくてよい口実が出来たからです。
たとえ何度同じ失敗を繰り返したとしても、
そのこと自体が大切なものであるならば、
(勉強することは生き抜く力を育てることにつながっています)
反省はさせても、あきらめさせてはいけません。
良い習慣と違い、あきらめる癖は悪い習慣としてすぐに身につきます。
そんな悪い習慣を持った我が子の将来に不安を覚えませんか?
子どもを叱るときは必ず自分自身のため
(自分の苛立ちの解消のため)ではなく、
子どものためになっているかを自問自答してください。
ご自分でもわかると思いますが、
中学・高校のときに身につけた姿勢は、
その後の人生を大きく左右します。
厳しい実社会の中でたくましく生き抜くためにも、
あきらめないことを伝えるべきではないでしょうか。
アメリカのメジャーリーグでも話題になった、
ルーク・テリーさんという高校生がいます。
彼は幼い時に感染症で右肩から下を失くしてしまったものの、
大好きな野球に取り組み、
人の何倍も努力を重ね、
片腕ながら厳しく難しいポジションであるキャッチャーをやり続け、
全米でも有名な選手になっているのです。
彼はテレビのインタビューで、次のように語っていました。
「家族や友人が、
『何事も諦めるな』『自分のベストを尽くせ』
と言ってくれました。
だからこそ自分の夢を100%の力で追い続けることができたんです。
ぼくは『できない』という言葉が嫌いです。
人は色んな理由をつけて
『できない』ってよく言いますよね。
そんなことを言う前にまずやってみてほしい。
そう思います」
私はこの言葉に素直に感動しました。
保護者の皆さん、
子どもに「出来ない理由」を自ら与えていませんか?
そうではなく、困難に直面しても、
「あきらめない勇気」を与えてください。
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学習支援塾「羅針盤」
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