大学改革
2024/02/19
令和6年2月19日の読売新聞の1面に
「東大5年制の新課程」という記事が掲載されました。
東大が2027年秋に新学部に相当する
5年間一貫教育課程を創設する方針を固めたようです。
海外大学に遅れる危機感と共に
文理融合の教育課程で地球規模の課題に対し、
解決策を導くことができる人材育成を掲げています。
しかし、この改革の中で2つのことが気にかかりました。
一つ目は「100人程度の定員の半数を海外の留学生に割り当てる」というところです。
なぜ定員の中で海外留学生枠を指定するのでしょうか?
日本の子どもたちを100人入学させ、
プラスアルファとして海外の留学生に来てもらえるシステムを
構築すれば良いと思います。
東京大学の年間予算はスタンフォード大学の4分の1の約2200億円にしかすぎませんが、
そのうちの38%は国からの支出、つまり国民の税金です。
東京大学などが海外の一流大学と競えるようになることはとても望ましいことですが
日本の子どもたちのことをまず第一に考えてほしいものです。
二つ目の懸念は、「従来の東大入試とは異なる選抜方法を検討している」ところです。
性別や文化、経済的背景といった学生の多様性を重視するという目的は立派ですが
本当に公正な入試になるのか心配です。
現実の社会では不公正は当たり前です。
日々の地道な努力が必ず報われるとは限りません、
ならばせめて学生の時の受験ぐらい
受験生の努力を公正に評価する入試方法にしてほしいと思います。
高等教育機関は学問を研鑽するための場のはずです。
学業に熱心な子どもたちが報われる入試にするべきです。
日本の学府の頂にある東京大学の動向は
日本国中の大学が見ています。
ぜひとも良い改革を実現してください。
大いに期待しています。