大学を目指す
2023/03/20
「管子」の冒頭の一説に
「衣食足りて礼節を知る」
という言葉があります。
人はある程度、生活にゆとりがなければ
節度ある礼儀正しい行動をとることは
難しいという教えです。
実際に
「なぜ働くのか?」
という問いの主な答えは
「生活をするために収入を得る」
ということにあると思われます。
ある程度満足のいく収入があって初めて
「自分を高めたるため」
「人の役に立ちたい」
という高次の考えに至るのではないでしょうか?
住む場所もなく、
着るものも満足に着れず、
食べるものもままならないときに
どれだけ崇高な生き方ができるでしょうか?
また現在の日本では収入において
学歴差があることは紛れもない事実です。
(もちろん例外もありますが)
最終学歴が大学卒業者と高校卒業者では
生涯獲得賃金において
6000万円もの開きがあるという統計もあります。
ですから生徒諸君の多くも大学を目指すのでしょう。
しかし、大学ならばどこでもいいわけではないでしょう。
「行きたい大学」があることと思います。
福岡市の高校生の中には
「九州大学しか考えていません」
「まあ福岡大学ぐらいには行きたいです」
と軽く考えている生徒が数多く存在します。
が、現実は厳しく、
ある県立高校の九州大学合格者数は
毎年約40名前後で
内現役生はこの半数近くまで減少します。
学年生徒数400名を考えれば
いかに厳しいかがわかると思います。
(ちなみにこの高校は学区の上位校です)
まして学力レベルが中程度以下の学校では
大学進学そのもののハードルが高くなります。
生徒の皆さん、
甘い気持ちで高校生活をおくることは
絶対に避けるべきです。
高校生で楽をすれば
そのつけは必ず将来、
苦となって自分に返ってきます。
どうか建設的な判断をして
地道な学習生活につなげてください。
将来を決めるのは
あくまでも自分自身です。