伸びる生徒になるために(4)

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伸びる生徒になるために(4)

2023/03/12

社会には様々なルールが存在します。

多くのルールは人々を守るために作られたものです。

国・地方自治体・企業・学校などにも

様々な守るべきルールが確立しています。

塾でも同様で、生徒の学力を伸ばすため

「決まりごと」が存在するのです。

 

伸びる生徒はこの「決まり事」、

つまり「約束」を守ります。

 

逆に、成績が伸び悩む生徒の中には

この約束を破り、

更にそのことを隠すために

「小さな嘘」をつき、言い訳をします。

 

例えば、課題を忘れたとき、

「持ってくるのを忘れました」

と小さな嘘をつきます。

実際はカバンの中にやっていない課題が入っているのに。

課題はやっているけど、

持ってくるのを忘れただけと装うのです。

 

以前、勤めていた塾では

遅刻してきた生徒に

その理由を尋ねるという指導がありました。

「どうして遅刻したの?」

「部活で遅れました」

というやり取りですが、

部活で遅れたならば、

いかにも「部活をしてきました」という雰囲気が出るのですが

実にさっぱりとした姿で塾にやってくるのです。

 

詳しく話を聞くと、

部活で汗をかいたのでシャワーを浴び、

少しお腹もすいていたので

軽く食事をしてきているのです。

 

ならば「部活で遅れました」ではなく

「シャワーを浴びて食事をしてきたので遅れました」

と言うべきです。

伸びない生徒は

このように取り繕うための小さな嘘を

平気でついてしまいます。

 

また時には保護者から

「今日は家庭の事情で休みます」

と連絡が入り、

後日、生徒にその事情を聴くと

ドームに野球を観に行っているということもあります。

「家庭の事情」となぜ言ってしまうのでしょうか?

やはり塾を休ませることに

後ろめたさを感じているからでしょうか。

 

小さな嘘でも必ず自分にその代償は返ってきます。

恐ろしいことに一つ小さな嘘をつく者は

日常のあらゆる場面でも小さな嘘をついています。

 

このように嘘をつく生徒の成績が

どうして伸びるでしょうか。

嘘を積み重ねる生徒が

どうして受験で第一志望校に合格するでしょうか。

 

生徒の皆さん、失敗はだれにでも起こるものです。

失敗を隠すために小さな嘘をつくのではなく

正々堂々その失敗を反省し、

次に生かす人になってください。

 

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