福岡市西区の塾より「身近な小さな目標」
2020/09/13
先日、人は可能性をぎりぎりまで残しておきたいという
「自我防衛機制」という心理が働くため、
積極的に何かを選択しないという行動を
とりがちであるとお伝えしました。
そのため受験生の中にはなかなか本気になれず、
無為に時間だけが経過してしまう者が出てしまいます。
しかし、そのような生徒でも、
年が明けると急にやる気になり、
受験勉強に真面目に取り組み始めるのです。
これは「目標勾配」という特性で、
距離的にも時間的にもゴールが近づくと、
その作業に積極的に、しかも楽しみながら取り組めることです。
そのためあれほど嫌がっていた受験勉強でも、
人が変わったように取り組み始めていきます。
が、時すでに遅し。
たいていの場合、間に合わず、
期待する結果を得ることはできません。
では、どうすれば良いのでしょうか?
その答えが、
「小さな目標を最終ゴールまでに順番に設定する」ということです。
受験勉強で言えば、
「〇〇高校に合格する」という大きな最終目標に対して、
「日々の暗記小テストで9割以上得点する」
「△△日までに数学の問題集を仕上げる」
「□□日までに今までの総復習を済ませる」
などと出来るだけ具体的に小さな目標を設定して実行していくのです。
そして、計画を立て、実行し始めたならば、
一つ一つの計画が期間内に達成できたかを細かく反省し、
出来なかった計画は再度立て直し、
出来た場合は自分を褒めて自信に変えていくのです。
いつもお伝えしていますが、
受験という人生の中での一つの試練(目標)を前にして、
どのように取り組むかは、
今後の人生のモデルとなっていきます。
ここで手を抜くことを身につけると、
これから先の人生でも、
目標に対して知らず知らずに手を抜いてしまうことになるでしょう。
そのような習慣で、
厳しくもある世の中で、
心豊かに過ごしていけるのでしょうか?
受験生の皆さんへ、
何十年も受験に携わった経験から再度お伝えします。
「受験期を甘く見て過ごすと、大いなる報いが待っていますよ」