福岡市西区の塾より「中学スマホ持ち込み容認」
2020/06/22
文部科学省は、
原則禁止としている
中学生のスマートファンや携帯電話の学校への持ち込みを近く認めるそうです。
認める理由としては
(1)放課後、保護者との連絡に使える。
(2)防犯に役立てることができる。
ということが挙げられています。
一方小学校への持ち込みは原則禁止を維持するそうで、
その理由としては
(1)所持率が低い。(小学生45.9%、中学生70.6%)
(2)通学時間が長くない。
ということです。
また、中学校への持ち込み容認条件は3点あり、
(1)学校での管理方法や責任の所在を明確化。
(2)フィルタリングを保護者が設定。
(3)学校や保護者が正しい使い方などを生徒に指導。
が挙げられています。
中学生に対するスマホ持ち込み容認は
本当に良い事なのでしょうか?
スマホや携帯電話の普及に伴い、
保護者からの相談では、
「子どもが四六時中スマホをいじっている」
ということが急増しています。
仙台での調査・研究によると
スマホを触れる時間が長い生徒は、
明らかに学習内容の習得を阻害しているというものもあります。
それなのにスマホをなぜ、
自制心に欠ける中学生に与えようと推進するのでしょうか?
不思議であり、疑問です。
私が抱く疑問点は、
(1)経済的にスマホを持たせられない家庭にはどう対処するのか?
(2)学校での管理において、教師側に責任を負わせて良いのか?
(3)フィルタリングをかけても、ゲームに没頭する生徒、ラインによるいじめを行う生徒にどう対処するのか?
(4)今でも学校や保護者が、懸命にスマホの使い方を指導しているが、スマホを介したトラブルは増えるばかりである。
(5)小学校と中学校ではそれほど通学時間に差はない。差があるのは首都圏を中心とした私立中学校に通う生徒であり、地方の実情に関しては考慮していない。
など、ザっと考えてもこれくらい出てきます。
利点としては、
「通学途中、自然災害に遭遇したときに連絡をとったり、居場所を知らせることができる」
ぐらいではないでしょうか?
いずれにしても文部科学省、有識者会議は、
様々な疑問に答えるべく、
議論をさらに深めて頂きたいと思います。
スマホなどIT関連は、
これからも急速に進化、普及することは間違いない事なので、
それらの道具を上手に使いこなすことは、
必要で大切なスキルとなります。
しかし、その道具の使用には、
適切な発達段階があるのではないでしょうか?
未熟な子どもたちに、
何でも与えれば良いというものではないと思います。
幼い子供に便利だからと言って、
自動車などを与えますか?
保護者の皆様、生徒の皆さんも、
ぜひ深く考えて頂きたい事例です。