福岡市西区の塾より「予測力について」
2020/06/14
「言われてするのはお手伝いさん」
「一流企業にはお手伝いさんはいない」
と故森田譲康館長から散々言い聞かされました。
会社を将来的に発展させるために、今何をすべきか?
10年後良い教師になるために、今何をすべきか?
受験で生徒を合格させるために、今何をすべきか?
「毎日、頭を使って知恵を出せ!」
と叱咤激励して頂きました。
社会人になっても「先を読む」ことは難しいことです。
まして児童・生徒にとっては尚更大変なことです。
しかし、人間にとって「未来を予測する力」は、
他の動物と違って大きな武器になっているのも事実です。
太古の昔より危険な生物から身を守るためには、
危険が身近に迫って初めて気づくよりも、
はるか先にある危険を察知する方が、
生き延びる確率ははるかに上昇します。
また、農耕において、
未来の収穫のために種をまき、作物を育てることなどは、
「未来を予測する力」なくして出来るものではありません。
従って大人であろうと子どもであろうと
「先読み力」「予測力」を身につけることは、
人生を豊かにする上で、なくてはならない能力なのです。
将来の夢や希望を見据えている生徒諸君は、
勉強に対する意識も高く、
己の弱さと闘いながら、
合格に向かって揺るぎない前進を、
実に早い時期から行っています。
一方、不合格になる生徒は、
受験が目前に迫ってからやっと動き出し、
「あ~もっと時間があればな~」
と受験後に嘆くのです。
生徒の皆さん、
たとえ将来の目標がはっきりとしていなくても、
受験までは限られた日数しかないことは分かると思います。
ならば、一日でも早くスタートしましょう。
「まあそのうち」
「まあ何とかなるだろう」
では成功することは出来ません。
世の中そんなに甘くはないのです。
保護者の皆様も
「この子がやる気になったら」
「今は部活も頑張って欲しい。受験生になったら頑張るだろう」
と悠長に構えていたのでは、
子どもが可哀そうです。
人間は常に時間が
足りないとこぼしながら、
まるで時間が無限に
あるかのように振る舞う。
(キウス・アンナエウス・セネカ ローマ帝国の政治家)