福岡市西区の塾より「挨拶をしない生徒」
2020/06/12
時折不思議な行動をする生徒を見かけることがあります。
単純に
「どうしてそんな行動をするのだろうか?」
と首をかしげたくなる思いです。。
例えば以前、塾に入って来る時、
コソーッと忍び足で入って来て、
黙ーって教室に入り、
帰る時も、
帰る姿を見られたくないかのように、
コソーッと出て行く生徒がいました。
すべて私の目の前での起こっている出来事です。
逆に、ドアが壊れるのではないかと思うくらい、
勢いよくガチャーっと大きな音をたてながら入ってきて、
階段をドンドンドンと音を立てながら上り、
教室へと入って行く生徒もいました。
また、プリントを私に手渡しをせず、
投げてよこす生徒もいれば、
帰った後の机の上には、
大量の消しゴムのカスがそのまま放置され、
椅子は出しっぱなしで机は斜めを向いている、
乱雑を絵にかいたかのような光景も見かけたことがあります。
そして挨拶が出来ない生徒もいました。
塾に入ってきた時、
「こんにちは」と声をかけても
何も反応せず黙って教室へ行き、
帰る時には
「お疲れ様」
と声をかけるのですが、
やはり黙って振り返ることもなく出て行きます。
もちろんこのような生徒は、
たまに出会う珍しいタイプではあるのですが、
徐々に増えてきているような気もします。
中学生ぐらいだと、思春期のため、
「挨拶することが恥ずかしいのかな?」
「反抗期?」
とも考えますが、
本当のところはどうなんでしょうか?
恐らく本人たちも理由がわからないのかもしれません。
「塾は勉強だけ教えていればいい」
とよく誤解されますが、
「人格を高めることなくして学力の伸長なし」
を掲げて指導をしていますので、
知らん顔をするわけにはいかず、
不思議な生徒がいる時は、
お説教臭くならないように、
「挨拶」などのマナーのことを話すのですが、
どこか人ごと、自分には関係ないと
聞き流されてしまうことも多いのが現実です。
列に割り込んだり、
ゴミの分別もせず不法に投棄したり、
信号は無視するし、
歩道を猛スピードで駆け抜ける自転車、
ろくに挨拶もしない店員などなど、
「自分さえ良ければ」
「自分さえ得をすれば」
という大人の姿が、子どもたちに伝わっているのかもしれません。
子どもたちには、「人を思いやる心」を持ち、
自分の行動を相手はどう感じるかを想像し、
人を不快にすることがないように、
最低限の礼儀・マナーを身につけて欲しいものです。
「勉強は出来るけれど社会人としてはNGだ!」
と将来、評価されるような悪い習慣・クセを身につけたのでは、
本人も不幸になるのはもちろん、
社会的にも大きな損失となってしまいます。
学習支援塾では微力ながら、
受験に立ち向かう日々の勉強を通じて、
少しでも社会に対する責任感を持つ人へと、
導いていきたいと考えています。
保護者の皆様におかれましても、
どうか意のある所を汲んで頂き、
ご協力をよろしくお願いいたします。
「しつけ、それは親切心と独立心との結合である」
(エマーソン アメリカの思想家・哲学者)