福岡市西区の塾より「躾について」
2020/05/12
以前、人間の脳は「自発性」が重要であり、
自分が思い願うことにしか、
脳を活性化させることはできないとお伝えしました。
生徒の皆さんを見ていて、
「まさにその通り」
と日々実感しています。
塾に行かされている生徒と、
自ずから塾に行く生徒では、
同じことを学習しても、
成果に大きな差が生じていきます。
、実はどのような生徒が自ら塾に来ているかは?
その生徒が行う礼儀・作法から判別することができます。
「躾」とは社会生活に適応するために望ましい生活習慣、
つまり礼儀や作法を身につけることです。
その「躾」の身につけ方は、
人格形成に大きな影響を与えます。
そして「礼儀」とは、
敬意を表す決まったやり方のことです。
塾に自ずから来ている生徒は、
知らず知らずに塾に対して敬意を払っています。
この敬意があればこそ学習効果が高まるのです。
普通、人は敬意を抱かないものから、
何かを学び取ろうとは思いません。
対象に敬意を持ってこそ学ぼうと意欲するのです。
例えば有名なスポーツ選手に敬意を持つ子供たちは、
人生のロールモデルとして、
その選手のすべてを真似様しようとさえします。
つまり敬意を持った行動を「躾」というのです。
「躾」には食事、排せつ、睡眠などの基本的なものから、
社会的なルールなど様々な種類がありますが、
その基本は幼少期から家庭で学んでいきます。
塾内でこの「躾」に関して、
「あー、この子はよく躾られているな」
と感心することはよくあります。
例えば塾に来ると、元気に明るく挨拶をし、
帰る時には
「ありがとうございました」
とお礼を言ってくれます。
さらにプリントなどを渡すときは両手で受け取り、
机の上の消しゴムのかすはきれいに取り除いて、
ゴミ箱に捨ててくれます。
最後に教室を出る時には、
窓を閉め、机を整理し、電気を消してくれます。
そしてこのような生徒は学力も高いのです。
「躾」は言葉の通り、
身体を美しく見せるものです。
社会生活で相手に不快な思いをさせないためにも、
最低限必要なものであり、
相手を思いやる想像力は脳を活性化させます。
生徒の皆さん、
まずは家庭の中で、
「おはよう」
「おやすみ」
「いただきます」
「ごちそうさま」
「ありがとう」
を習慣にしてください。
身近な家族に敬意を払えてこそ、
他者にも敬意を持つことが出来ると思います。