福岡市西区の塾より「語彙力不足」
2020/03/29
「言葉遣いはその人の品性を表す」と言います。
きれいにハッキリと話をする人と出会うと、
とてもすがすがしい気分になります。
子どもたちの言葉遣いは年々悪化してきています。
人と話すときに文章で話すことが出来ず、
単語で話をしますし、
その単語にも「品性」が感じられません。
日本の社会における一員として、
守り行うべき基準に達していないように感じます。
「うける」
「うざい」
「きもい」
「消えろ」
など人を不快にさせる言葉を当たり前に使っています。
またこのように「知り、使える言葉」が少ないため、
自分の感情を上手に相手に伝えることが出来ず、
話し合えば簡単に解決することでも、
暴力にうったえる子どもたちが増えています。
実際、小学生の暴力行為は増加を続け、
2018年度の文科省調査では、
過去最多の36,536件にものぼりました。
そこで子どもたちの語彙力を高め、
他者と上手にコミュニケーションがとれるように導く必要があります。
実社会に出て、社内の先輩・上司、または他社の人と話をするとき、
敬語の一つも使えず、友達に話すかのように単語を羅列するようでは、
品性を疑われても仕方がありません。
(テレビでは目上の人にため口を使うことをウリにしている芸能人が多数いますが…)
では、どうすれば良いのでしょうか?
一つ目は、
「家庭での会話を増やす」
ことです。
子どもたちは多くの言葉を幼い時より親から学んでいます。
ですから親がまず手本を示し、語彙力豊かに話しかけてあげてください。
家庭の中で親が汚い言葉遣いをしていると、
子どもに必ず伝染してしまいます。
その家庭の品性が言葉に出るのです。
二つ目はやはり、
「読書をさせる」
ことです。
表現豊かな様々なジャンルに触れさせましょう。
「うちの子は本を読もうとしません」
と言われる保護者の方は多いようですが、
子どもに本を読ませたければ、
やはり、親が読書をする姿を見せるべきです。
「そんな暇はない」
と言われるかもしれませんが、
5分・10分という短い時間でも構わないので、
本を読む姿を見せてあげてください。
親ができないことを子どもにさせようとしても、
虫が良すぎるというものではないでしょうか?
あるいは本や辞書・辞典で満たされた空間を、
家庭に作り出してみてください。
子どもは知らず知らずに興味のある本を、
親が見ていないところで手にするものです。
私自身も、
「最近の子は、本当にしゃべれないな」
と嘆く前に、
いかにして子どもたちの語彙力を伸ばすかを、
これからも考えていく必要があると感じています。