新高校1年生の保護者の皆様へ2(福岡市西区学習支援塾)
2020/03/24
「先んずれば人を制す」
前回のブログでは、すでに大学受験は始まっているので、
「高校生活が落ち着いてから」
と考えず、出来る限り早めにスタートすることをお勧めしました。
もう一つの注意点は、
「まずは一般入試を目指させましょう」
ということです。
現在の大学では、生徒を確保するために、
様々な入試パターンを用意しています。
その中でも「指定校推薦入試」だけに的を絞り、
1年生から取り組むことは避けるべきだと考えます。
理由は大きく見て2つ挙げられます。
(1)一般入試合格者より学力が低いため、授業についていけず留年しやすい。
大学の授業は基本的に一般入試合格者のレベルを想定して行われています。
多くの場合、指定校推薦で進学した生徒は、
一般入試合格者と比べてかなり学力的に劣っているため、
うまく大学の授業についていけないという現象が起こります。
高い学力があり、一般入試でも合格できる生徒が、
あえて指定校推薦を選択した場合は良いのですが、
指定校推薦を目指す大半の生徒は、
一般入試では受からないから、指定校推薦を目指しているのです。
したがって必然的に授業についていけず、留年しやすくなってしまうのです。
(2)就職に不利である。
企業側は入社後に力を発揮し、
困難な課題にも積極的に挑戦し、打開してくれることを期待しています。
しかし、指定校推薦で進学した生徒は、
一般入試というとても厳しい戦いから逃れ、
「楽に早く進学先を決めたい」
という弱さを持っている場合があります。
そのようなタイプの人は、
実社会で遭遇する様々な壁に、
簡単に押しつぶされ、他の場所へと逃げてしまうことを、
企業側はすでに十分学習しているのです。
実際、保護者の皆様が企業の経営者として、
「困難に立ち向かう者」と「困難から逃れる者」がいた場合、
どちらを採用されますか?
一緒に働く時、仕事を任せる時、どちらのタイプが良いですか?
もちろん今までの話はあくまでも一般論で、
すべての指定校推薦進学者に当てはまるものではありません。
指定校推薦進学者の中にも、
高い志と能力・学力をもつ人はたくさんいることでしょう。
私が言いたいことは、
「どうして指定校推薦を目指すのですか?」
「その理由に後ろ向きな考えはありませんか?」
「今、楽を求めると必ず後で苦が待っていますよ」
ということです。
保護者の皆様、
まずはお子様の成長を目指していきましょう。
踏みつぶされても負けない雑草の強さを持った者へと、
困難と試練に打ち克つすべを持った者へと、
ぜひ導いてあげて欲しいと思います。