あるマンションの集合郵便受けの前に、

おそらく3歳ぐらいの男の子が一人で立っていました。

 

初めは、私がチラシを1枚ずつポストに入れていくのを、

不思議そうに眺めていました。

すると、

「ここ、ここ」

と一つのポストを指さしているみたいです。

背がまだ小さいので、どこを指さしているのか、

ハッキリとは分かりませんでした。

 

私がそのまま順にポストにチラシを入れていくと、

この男の子が指さしたポストにチラシが入ったのでしょう、

「あっ、ありがとうございます」

とチラシをポストに入れたことに感謝されました。

 

チラシを配布しているときは、どちらかというと、

不快な場面に出くわすことが多いのですが、

この時は、とてもほんわかとした優しい気持ちになり、

「どういたしまして」

と思わず反応してしまいました。

 

言葉とともに生徒たちと日々接している私ですが、

改めて言葉の偉大性に感心しました。