勉強と効率、必要な無駄
2018/01/28
自分のやりたい勉強だけを追い求める生徒がいます。
「明日、学校の単語テストがあるからそれだけをしたい」
「学校の課題でわからないところだけを質問で解決したい」
このようなタイプの生徒のニーズに応えるべく、個別指導塾が多数存在しているのだと思いますが、
なぜ、自分のやりたい勉強だけをしようとするのでしょうか?
「効率よく勉強をしたいから」
「最短経路で学力を高めたいから」
など、いろいろな理由がありそうです。
しかし、このような自分のやりたいことだけを勉強するタイプは、
残念ながら受験においては、満足のいく結果となっていないように感じています。
どうしてそうなるのかというと、
入試問題が単なる知識を問う問題ではなく、思考力を問う問題により一層傾いてきている中、
効率性を過剰に重視するあまり、
合格するという受験本来の目的に対し、目標設定が甘く薄くなり、
教科的問題だけでなく受験勉強中に発生する諸問題を、
繰り返し考えることによって、思考を深め解決する習慣が身につかないからだと思います。
効率重視の生徒には、
「効率は良いことで、無駄は悪いことだ」
という単純すぎる考えがあると思いますし、
さらに付け加えると、受験のプロでもない生徒に
「何が無駄なのか?」
という本質が本当に見抜けるのでしょうか?疑問です。
一見無駄なように見えても、先々の受験では必要なことがいくらでもあるのです。
生徒の皆さん、効率ばかりを追い求めるのではなく、
時間が多少かかり回り道のように見えたとしても、
繰り返し考える習慣も身につけた方が真の近道であることに気づいてください。
受験勉強には「必要な無駄」もあるのです。
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学習支援塾「羅針盤」
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