検定試験にチャレンジ
2016/01/28
「英検」が終わり、「漢検」が近づいてきています。学習支援塾はいずれも準会場として試験を実施していますが、実施するためには毎回一定の受験者数が必要なので、受験者集めに苦労することがあります。
と言うのも、生徒に受験を勧めてみても、なかなかすぐには受け入れてくれないのです。どうやら試験に落ちるのが嫌なようなのですが、高校受験や大学受験でもあるまいし、検定試験に1度や2度失敗したからといっても、たいしたことはないと思うのですが…。
私の教え子の中には中学生の時から準2級の英検に挑戦し続け、7回目でやっと合格した生徒がいました、その生徒は後に九州大学法学部に現役で進学していきます。6回落ちても何も問題はなかったと感じるのですが…。
どうして今の生徒はこうも失敗を恐れるのでしょうか?その理由の一つに1990年代から流行している「褒めて育てる」という教育観がありそうです。
臨床心理学者の榎本博明氏によると、『褒められ続けると、その状態を維持しなければいけなくなってくる。難しい課題にチャレンジしたら失敗するかもしれない。褒められ続けるポジションから落ちたくないから、確実に褒められる得意な課題に限って取り組み、難しい課題は初めから避けるようになってしまう』と述べています。
しかし、学生時代ならまだしも、社会に出てから後も褒められ続けられることなんてあるのでしょうか?まずありませんよね。
ならば、今の子どもたちには「失敗そのものは悪いことではなく、何もチャレンジしないこと、その失敗を生かそうとしないことが悪いことである」と教えなければならないのです。
「うちの子は褒めるとやる気も出るし伸びるんですよ」とおっしゃるお母さん方、ぜひ一考してみてください。
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学習支援塾「羅針盤」
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