デジタル教材への疑問
2024/04/07
教科書に掲載されているQRコードを読み取ることで閲覧できる
「デジタル教材」が4年前の検定時と比べて4倍近くに増加したそうです。
今後も教材のデジタル化は進むと思われますが、疑問点は残ります。
1つ目は「デジタル教材部分の検定が甘い」という点です。
紙媒体の検定に比べデジタル教材は表面的なチェックにとどまっているため
本当に教材として適切な内容なのかを吟味することができていません、
つまり「質の保障は不十分である」ということです。
2つ目は「生徒にはとっつきやすいが効果は上がっていない」という点です。
生徒に聞いてもデジタル教材が増えたことによっ
て学力向上につながっていると考えている生徒は少なく、
現場感覚でも以前の生徒と比べて学力が向上しているという感じはしません。
むしろ使いこなせていない面が多く、ここにも情報格差が読み取れます。
3つ目は「タブレットなどの端末が学業以外に使われる」という点です。
生徒の中にはYouTubeの閲覧などに使用し、
学習への妨げになっていると訴える者もいます。
子どもにゲーム機のようなものを与えれば
様々な遊びに使用するために恐ろしく工夫して取り組むことは明白です。
役人は子どもの活力を舐めているとしか思えません。
とは言っても、デジタル化の流れは加速するばかりと思われますので
いかに情報リテラシーを育てていくかが最大の課題となります。
まずは大人たちが正しく情報の収集;活用を行い、
子どもたちの手本となれるように成長しなければなりません。