福岡市西区の塾より「デジタル教材」
2020/12/01
読売新聞に「デジタル教科書を問う」という記事が掲載されていました。
文部科学省は来年度、大規模な実証のため希望する小学校5・6年に1教科、
中学校は全学年に2教科のデジタル教科書を提供するために、
約50億円を投じて、全国の約7割の学校をカバーすることをめざしているようです。
確かにデジタル教科書は子どもたちの興味を引くかもしれませんが、
それは初めだけのことですぐに慣れてしまいます。
大切なことはデジタル教科書が紙の教科書を上回る確かな利点があるかどうかです。
実際、日本に先駆けて導入した海外では、
学習効果が疑問視されるとして
紙の教科書に戻した学校や
巨額の費用負担に耐え切れず
事業が丼座したケースなど
運用を見直した国もあるようです。
また何と言ってもおかしなことは、
現在学校でデジタル教科書を使える時間は
「子どもの健康に配慮」して、
各教科の授業コマ数の2分の1未満との基準が存在するそうです。
「子どもの健康に配慮」しなければならないようなものを
なぜ推奨するのでしょうか?
それにコロナ禍によるリモート授業でも
家庭環境による使用格差や
子どもたちの
「対面授業よりも集中するのが難しい」
と言ってリモート授業に疑問の声が投げかけられたではありませんか。
教育はとても大切で神聖なものです。
9月入学をどさくさ紛れに主張する安易な方針転換や
教育方針・カリキュラム・入試方法・教授方法などは
もっと丁寧に議論してから
教育改革に取り組んで欲しいと思います。