福岡市西区の塾より「学校再開迫る」
2020/05/18
福岡市教育委員会は5月21日(木)より、
市内の市立小中高校で分散登校を実施するなど
段階的に学校を再開する予定になっています。
長い休校中、子どもたちの生活リズムの乱れ、
学習に対する不安を抱えておられた保護者の皆様にとっては、
「やれ一安心」
と言ったところではないでしょうか?
休校中は、学校から配布された学習プリントに
計画的に取り組もうとしない我が子に苛立ち、
教師役となって指導しようとすると、
露骨に嫌がったり、不機嫌になる我が子に
手を焼かれていた方も多かったのではないでしょうか?
嫌がるからと思って、
子どもに勉強を任せようとすると、
驚くほど勉強に取り組もうとせず、
あきれ、あきらめることになる場合も、
多々見受けられたと思います。
何と言っても、家の中は誘惑の宝庫です。
ゲーム機、漫画、本、テレビ、スマホ、タブレット、パソコン、冷蔵庫、オーディオ機器、ベッドなどなどありとあらゆるものがそばにあります。
この誘惑から逃れるのは難しいことでしょう。
ゲームに飽きて
「やっと勉強するのかな?」
と思っていると、
「家にずっといるとストレスがたまるから、外で発散してくる」
と元気に飛び出していく始末です。
このような状況の場合は、
学校再開は安心・安定の材料になることでしょう。
しかし、逆のパターンも存在します。
それは子どもが学校再開を望まない場合です。
長引く休校中に、
家庭での学習のペースをつかみ、
配布された教科書に
インターネットを活用しながら独自に取り組み、
自分のペースで勉強できることに
喜びと意義を感じた子どもたちも少なくないことでしょう。
このような子どもたちの中には、
自分のペースを大切にしたい余り、
「学校をやめて自宅学習で受験に臨みたい」
と言い出す子もいるようです。
自ら学ぶ意欲はもちろん尊重されるべきですが、
余りに極端だと考えものです。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」
「中庸」の大切さを忘れてはなりません。
いくら自分のペースで過ごしたいと思っても、
実社会ではまだまだ難しい現状にあります。
日本企業全体での「フレックスタイム」の導入率は、
増加傾向にあるとはいいえ、
わずか5.6%にしか過ぎません。
世の中はまだまだワークライフバランスが整ってはいないのです。
休校中、家庭で勉強出来たた子も出来なかった子も、
いよいよ学校再開です。
乱れた生活リズムを立て直し、
受験生諸君はより一層頑張っていきましょう。