福岡市西区の塾より「己に克て」
2020/04/25
受験は競争倍率が1倍を超えた時から、
他の受験生との間に、
合否をかけた「戦い」が生じてきます。
「戦い」であるならば勝利を目指して、
ライバルに打ち克とうと努力することは、
当然のことながら必要だと思います。
しかし、ここで気づかなければならない点は、
「戦い」における「真の敵」は、
他の受験生ではなく自分であるということです。
つまり敵は外ではなく内にあり、
本当に倒すべき相手は「自分の弱さや甘え」なのです。
毎日の受験勉強の中で絶え間なく襲ってくる、
「遊びたい」
「楽をしたい」
「受験から逃れたい」
という様々な内なる声に打ち克つことなくして、
どうして他の受験生たちに勝てるのでしょうか。
「戦い」とは決して甘いものではありません。
受験という戦いには引き分けなどなく、
受かるか落ちるかの二拓という残酷さがあるのです。
ここでロサンゼルスオリンピックの柔道無差別級金メダリスト、
現日本オリンピック委員会会長の山下康弘氏の言葉を紹介します。
生徒の皆さんはぜひ、この言葉の深みを味わってください。
「一生懸命努力しても、苦しい練習をしても、必ずしもそれで優勝できるとか、メダルが取れるとは限らない。だが、はっきりしていることは、誰よりも厳しい練習をし、自分に克たなければ絶対に勝利はないということです」