福岡市西区の塾より「教材を使い込め」
2020/04/19
「止まり木」とは大空を舞う鳥たちが、
羽を休めるために舞い戻り、使用する枝のことです。
そして、その枝はそれぞれの鳥において固有のものだそうです。
生徒の皆さんは「止まり木」のように、
何度も舞い戻り活用する教材を持っていますか?
以前、塾に勤めていたとき、幾人もの生徒から
「何か良い問題集はありませんか?」
と尋ねられることがありました。
その都度その生徒に合った問題集を紹介するのですが、
最後まで完全に解き終えず、
いつのまにか使わなくなった生徒を度々見かけました。
受験生の中には、良いと聞けば買いあさり、
何冊も問題集をコレクションのように集め、
机の前に飾っている生徒がいます。
しかし、受験に合格する生徒は、
ただ最後まで解き終えるだけではなく、
1冊の教材を使い込んで完全に仕上げていくのです。
つまり、最後までやり抜く「継続力」と、
学習内容を習得することへの「貪欲さ」を持ち合わせているのです。
いくら枝葉を集めても、
生きている木(試験で役立つ学力)にはなりません。
まず、しっかりと大地に根付き、
太い幹を育てていかなければならないのです。
受験に合格する生徒は各教科において、
一つの使い込んだ教材を学習の太い幹とし、
そこから枝葉(応用的学力)を広げていくのです。
学習支援塾の中学3年生の皆さん、
この度配布した5冊の問題集を、
「止まり木」として使い込んでいきましょう。
この勉強法を中学生時代に身につければ、
高校・大学、そして社会に出てからも、
必ず皆さんを助ける原動力となることでしょう。