福岡市西区の塾から「共通テスト対策の問題点とは!」
2020/03/15
来年の春から、いよいよ大学受験における共通テストが始まります。
英語4技能を測るための外部試験の導入や、
国語・数学における記述式解答の導入が見送られる中、
いったいセンター試験と比べて何が変わるのでしょうか?
一言で言えば、
「問題そのものの形式が変わる」
ということです。
福岡県の公立高校入試問題にも見られますが、
問題が対話形式になっていたり、
いくつもの資料を同時に処理させたり、
1つの答えを選ぶのではなく、複数の回答を選ばせたり、
といった今まであまり見たことのない問題形式が、
どの科目でも多く見られるようになるでしょう。
では、一体どのように対策すれば良いのでしょうか?
センター試験から共通テストへの移行の目的の一つに、
「知識の有無を試す」ことから、
「知識をいかに使えるかを試す」ことへの転換があります。
そう聞くと何か特別な対策をしなければならないような気がしますが、
まずは従来通り、教科書に載っている「基本事項を習得すること」が何よりも重要です。
基礎知識がないのに「知識を使う」ことなど出来るはずがありません。
高校生の皆さんは、慌てることなく、
いやより一層、使えるまでに昇華した基礎知識を身につけてください。
そしてもう一つ気にかけて欲しいことは、
初めて見る問題形式にも慌てない心構え、
言い換えれば「慣れ」を作っていくことです。
どんな出題形式であろうとも、
問題には必ず意図があります。
どの知識とどの知識を組み合わせて思考すれば、
問題を解決することができるのか?
解法のパターン化で終わるのではなく、
常に問題の本質を意識する訓練を行っていきましょう。
どんなに出題形式が変わろうとも、
その問題を解くための情報は問題の中にあるのです。
なければ正解の必要な受験問題として成り立ちません。
高校生の皆さん、
これからは無駄なことをせず、
効率の良さだけを求める学習では、
共通テストに立ち向かえないことを知りましょう。
一見、無駄なように見える学習にも、
知識の幅を広げ、その応用力を高めるポイントが隠されているのです。
日頃から学習内容そのものに、
より一層興味を深め、日々自らが問題を解決する力を育ててください。