合格する人は見直しをする
2016/04/24
「では今から10分間、時間を取ります」などと、時間を決めて問題を解かせている時、2つの危ない(力が伸びない)パターンを目にすることがあります。
1つは、一通り問題を解き終えると、残りの時間はただひたすらボーッとして時間をやり過ごしているパターンです。
解けなかった問題を何とかしようと粘ることもなく、解いた問題の見直しもしません。
いわゆる「根気のない状態」です。
さすがにこの状態では、期待するほど成績は向上しませんし、おそらく本人も心の奥ではそのことを自覚していることでしょう。
しかし、もう一方は、本人に自覚がないのに伸びないというパターンです。
それは、「解き終えると、他のことをやり始める」というパターンで、机の中などから、サッと他の教材が出てきて、与えられていない別の勉強を始めるのです。
本人にしてみれば、寸暇を惜しんで勉強しているという満足感を持っているようで、「自分は頑張っている」と思っていますが、実際には失敗することが多いように感じています。
受験勉強において大切なことは、「ただ量をこなすことではなく、質を高めること」です。すなわち、問題をたくさん解くだけで満足するのではなく、解いた問題を確実に身につけ、受験本番でその知識・解法を使いこなすことができるようにすることが重要なのです。
ですから、時間が与えられたのであれば、最後まで歯を食いしばって頑張り、真摯に解いていき、その教材の隅々から必要な知識を吸収していく貪欲さが必要なのです。
受験生の皆さん、たとえ入試本番でなくても、どんなに簡単な問題であったとしても、問題を解き終えた後、最後の最後まで見直しに真剣に取り組むことが、とても重要であると意識してください。