態度と学習
2015/11/03
子どもが持つ、好ましくない「態度」を変えようとして、言葉でいくら言っても、なかなか変わるものではありません。「態度」を変えるためには、子どもに、対象に対しての「肯定的な感情(=好き)」を持たせる必要があります。対象が学習に関する場合、子どもに現在の自己学習レベルより少し上の課題を与え、それをクリアさせる、いわゆる「成功体験」を与える必要があるのです。
「数学が好き」という数学に対する「肯定的な態度」は、過去における数学の問題が解けたという「成功体験」から作られます。逆に英語の問題が解けず、テストで失敗を繰り返していると、英語に対して「否定的態度」をとるようになります。
そこで、もし家庭で学習指導などを行う場合は、単に学校の宿題をしたかしなかったかという結果だけではなく、今、我が子がどのレベルにあるのかを把握し、その少し上のレベルの課題を与え、「成功体験」を積み重ねさせるようにしましょう。
しかし、子どもは同じようなことばかりをさせられると、すぐに飽きてしまうので、時には難しい課題で、違う刺激を与えることも重要になってきます。
このことは学習以外の「態度」の形成にも応用できますので、ぜひ、さまざまな面で活用してみてください。周囲からどのような刺激を受けるかで、人は大きく変化するのです。まさしく「環境は人を育てる」です。